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Channel: 究極の物理勉強法~たとえ話と微積分で高校物理が楽しくなる
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なぜE判定から逆転できるのか?

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田原です。
こんにちは。

今日は、模擬試験の合格判定を覆して、合格する人の秘密について書きたいと思います。


■なぜE判定から逆転できるのか?


みなさんは、大学受験合格体験記などを読んでいて、


 「D判定だったけど、合格した!」

 「E判定だったけど、合格した!」


などと書いてあるのを見て、どのように感じますか?


 「その人は、たまたまそうなったけど、そんなにうまくいくかな?」


なんて思ったりしますか?



僕は、このような文章を読むと、

 「ああ、彼も、1月のジャンプによって、合格したんだな」

と思います。


実は、僕も、1月のジャンプによってD判定の大学に合格した一人です。


僕の場合、高校時代に野球に明け暮れて、真剣に勉強せずにすごしてしまったため、浪人生になった4月の段階の成績はひどいものでした。


4月から予備校に通い始め、毎日、予習と復習に追われているうちに、あっという間に夏休みになりました。


この段階では、テキストの問題は何回か復習しているので、解けるけど、模試になると歯が立たないため、相変わらずD判定でした。


そして、そのまま後期に突入!


ただ復習しても、はじめて見る問題に対応できないことが分かったので、復習の方法を変え、

 「問題を解くために考えること」

を、ノートの右側にどんどん書くようにしました。


解法選択の基準、式変形の動機、この解法が使えない理由、などをとにかくノートの右側に書いていきました。


問題を解くための思考が少しずつできてきている実感はあったのですが、なかなか成果としては現れず、11月の模試でも相変わらずD判定でした。


でも、自分自身としては、理解が深まっているという実感があったので、そのままのやり方を続けました。


12月31日の慶応実戦模試で、問題を解いているときに、いつもと違った感じで思考している感覚がありました。


今までなら考えていないようなことを、問題を解いているときに考えている感覚でした。


ずっとやり続けていた「新しい思考をするための努力」が、はじめて成果として現れたような感覚がありました。


慶応実戦模試は、はじめてのC判定でした。


それが、最後の模試で、その後は、模試はありませんでした。


でも、ちょうどこのころ、自分で数学や物理を復習していて、


  「分かってきたぞーー!」
  

という実感が出てきたんです。

もう模試は無いので、測定はできませんでしたが、今までやってきたことが、ようやく形になってきたという感覚がありました。


結果は、第1志望として掲げていた京都大学には届かなかったもののE判定しか出ていなかった早稲田の応用物理とC判定が最後に出た慶応の理工に合格しました。


僕の場合は、あきらかに1月に伸びて、逆転したパターンです。

今までやってきたことが、1月にまとまって成果として出たのですね。


このような「ジャンプ」は、夏休みとか冬休みのように、授業が終わって、今までやってきたことを復習して、整理しているときに起こる場合が多いです。


全体像が見えたときに、知識が構造化されて、使えるようになるのです。


夏休み後にやってきたことを、センター試験後にまとめて復習すると、頭の中でつながってきて、一気に「ジャンプ」が起こります。


ですから、1月は、ジャンプが起こりやすい時期なのです。


過去問もセンター対策も大切ですが、今までやってきたことを、しっかり復習して、解法ではなく、解法体系を作るようにしていくと、必ずジャンプが起こります。


入試の前に、大きなジャンプを起こして、判定を覆して、合格者の仲間に入りましょうね。


そのために、大切なことは、


 自分自身に、そのようなジャンプが起こることを、強く信じることです。


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