僕は、勉強で一番大切なことを、
「理解の抽象度を上げる」
ということだと思います。
これは、物理の勉強に限りませんよ。
抽象度の高い思考ができる人は、異なるものを適切に結び付けたり、別のところからアイディアを借りてくることができます。
だから、そういう人は、クリエイティビティも高いです。
高校物理に関していえば、勉強してきたことと、はじめてみる問題とを関連付けられるためには、問題レベルで思考していては無理です。
そのレベルで考えると、「別の問題」になります。
問題レベルよりも、一段高いレベルで考えると、
・どちらも力学の問題であることには変わりない。
と考えられ、これまで解いてきた問題と、はじめてみる問題が「同じ」と見ることができます。
そうすると、
・すべての力学の問題は、原理から出発して解けるはず。
・運動方程式を立てよう!
などと、やるべきことが分かってくるのですね。
高校物理の範囲で、さらに思考の抽象度を上げることができます。
力学の問題と、電気回路の問題を結びつけることが出来るのです。
力学の原理である運動方程式は、
位置、速度、加速度という3つの変数からなる式です。
位置の時間微分が速度、速度の時間微分が加速度です。
一方、電気回路の原理であるか色方程式は、
電荷、電流、電流変化率という3つの変数からなる式です。
電荷の時間微分が電流、電流の時間微分が電流変化率です。
あれ?同じですね。
もちろん、分野というレベルで見れば、力学と電気回路ですから、違う分野になります。
しかし、
「どちらも、●●●●●である」
というレベルに抽象度を上げて考えると、「同じ!」ということになるのです。
田原式では、運動方程式を、
・等加速度運動型
・終端速度型
・単振動型
と分類していますが、電気回路も、全く同じで、この3つの型に分類することができます。
力学の解法体系を完成させてしまった人は、実は、電気回路の解法体系も同時に完成させてしまっています。
ただ、それに気がついていない人がいるだけです。
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夏期講習Part2 戦略的に理解の抽象度を上げよう!
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