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Channel: 究極の物理勉強法~たとえ話と微積分で高校物理が楽しくなる
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夏期講習Part2 戦略的に理解の抽象度を上げよう!

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僕は、勉強で一番大切なことを、

「理解の抽象度を上げる」

ということだと思います。

これは、物理の勉強に限りませんよ。

抽象度の高い思考ができる人は、異なるものを適切に結び付けたり、別のところからアイディアを借りてくることができます。

だから、そういう人は、クリエイティビティも高いです。

高校物理に関していえば、勉強してきたことと、はじめてみる問題とを関連付けられるためには、問題レベルで思考していては無理です。

そのレベルで考えると、「別の問題」になります。

問題レベルよりも、一段高いレベルで考えると、

・どちらも力学の問題であることには変わりない。

と考えられ、これまで解いてきた問題と、はじめてみる問題が「同じ」と見ることができます。

そうすると、

・すべての力学の問題は、原理から出発して解けるはず。
・運動方程式を立てよう!

などと、やるべきことが分かってくるのですね。

高校物理の範囲で、さらに思考の抽象度を上げることができます。

力学の問題と、電気回路の問題を結びつけることが出来るのです。

力学の原理である運動方程式は、

 位置、速度、加速度という3つの変数からなる式です。

 位置の時間微分が速度、速度の時間微分が加速度です。

一方、電気回路の原理であるか色方程式は、

 電荷、電流、電流変化率という3つの変数からなる式です。

 電荷の時間微分が電流、電流の時間微分が電流変化率です。


あれ?同じですね。


もちろん、分野というレベルで見れば、力学と電気回路ですから、違う分野になります。

しかし、

「どちらも、●●●●●である」

というレベルに抽象度を上げて考えると、「同じ!」ということになるのです。

田原式では、運動方程式を、

・等加速度運動型
・終端速度型
・単振動型

と分類していますが、電気回路も、全く同じで、この3つの型に分類することができます。

力学の解法体系を完成させてしまった人は、実は、電気回路の解法体系も同時に完成させてしまっています。

ただ、それに気がついていない人がいるだけです。

夏期講習Part2は、理解の抽象度をぐーーんと上げるための講座です。

理解の抽象度が上がった瞬間、みなさんの頭には衝撃が走りますよ。

こういう衝撃を受けることが、勉強の醍醐味なんです。

それを、ぜひ、この夏休みに体験してください。

夏期講習Part2「電気振動・交流ゼミ」も、単振動ゼミと同じように、

反転授業形式で行います。

8月23日(金)22:00-23:30でライブ講義を行います。

ライブ講義の前までに、

(1)「電気振動・交流ゼミ」を受けて、解法を理解する。
(2)講義で扱う問題を自力で解いてみる。

というところまでやってくださいね。

講義で扱う問題は、後日、連絡します。

【申し込み方法】

「電気振動・交流ゼミ」は、有料会員のみが受講できます。

phys-comにログインし、左サイドバーのイベントページから進んで、申し込みしてください。

有料会員とは、フィズヨビの有料講座を最低1つ受講している方のことです。


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