田原です。
こんにちは。
昨日の反転授業形式のライブ講義は、とても盛り上がりました。
今回も受講者の皆さんの参加意識の高さに助けられました。
本当に感謝です。
新しくやってみたこともあったし、そこから見えてきた課題もあったし、僕にとっても得るものがたくさんありました。
ライブ講義をはじめてから、考えるようになったのは、
・人の話を聞いているだけよりも、自分が発言したほうが頭が活性化すること。
・質問するよりも、質問に回答するほうが勉強になること。
・人の役に立つことは、大きなモチベーションになること。
などです。
ライブ講義では、
・選択式の問題にみんなで解答してもらったり、
・チャットでコメントしてもらったり、
できるだけ、みなさんにアウトプットしてもらうことにしました。
その中で、今回、とてもおもしろいことがおきました。
電荷保存則のところで、
「電荷は保存するのに、どうしてエネルギーは減るのですか?」
という質問が出ました。
その後、さらに質問が続きました。
少し回答しかけたのですが、ちょっと待てよ・・・・
僕が答えるよりも、受講者の方に考えてもらったほうがいいんじゃないかと思ったのです。
それで、ホワイトボードに図を描いている間、みなさんに、回答してもらうことにしました。
チャットボックスには、質問に対するいろいろな回答、説明が流れました。
そして、lylaさんの水力発電のたとえは非常に分かりやすく、納得しやすいものでした。
というわけで、その説明を採用することにし、みなさんで拍手!
チャットボックスには、拍手のアイコンがずらっと並びました。
これを見て、
「あぁーーー、僕が説明するよりもよかったなぁ」
と思いました。
長年、質問に回答し続けてきたので、ついつい回答してしまいたくなってしまうのですが、このようにみんなで考えたほうが、僕が回答をすぐに言ってしまうよりも、みんなにとって、勉強になるということを、実感した瞬間でした。
「学び合い」のような効果は、オンラインでも可能なんじゃないかなと思いました。
そのことは、アンケートを見て、確信に変わりました。
● マークさん
私の質問にみんなで考えてもらった。
そして わかった。
みんなで作り上げていくこの授業は とても楽しい。
●goodeveningさん
質問の答えを皆さんで考えて頂き、嬉しかったです。
●Hiro57さん
お疲れさまです。
今回は、他の人の質問が一番ビビっときました。
なんかしっくりいかないんですよね、電流=水に例えるのが。
バケツをイメージで使ったらどうかな?とか思いました。
Q=バケツ1杯。2Q=バケツ2杯。とか。
かたまりで見ないと、力学分野とどーもイメージが結びつきにくい
です。
なので、今までは、電子一個をとりだして、車みたいな物、もしく
は箱かだんごか、物としてイメージして、それがギザギザ道路(抵
抗)をとおっったら、熱がでる、という風に。
これから、バケツもちょっと登場させてみようかなと、
思いました。(^^)
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このように、質問をみんなで考えたということに関する感想が、いくつかありました。
これは、僕にとっては、ライブ講義のやり方を考える上で、とても大きなヒントになりました。
また、課題も見つかりました。
ライブ講義の最初に予習講義の理解度を確かめるアンケートをとりました。
1)簡単だった
2)難しかった
3)まだ見ていない
という3択だったのですが、2と3で70%ほどを占めたので、授業が、基本を確かめながら進むというスタイルになりました。
この場合、予習を完璧にして臨んだ人にとっては、もの足りない授業になる可能性が出てきます。
実際、そのような感想もありました。
●nausicaaさん
今回接続が悪くて快適に視聴することができず残念でした。それは
置いとくとして、今回は内容も少々残念でした。
このライブ講義の予習講座としての電磁気ゼミには、コンデンサ
2つの電気振動だったり混合型の交流回路といったやや難クラスの
演習がありながらの今回のライブ講義は丁寧過ぎると思います。
先生の意図は当然承知しているつもりですが、しっかりと予習講座に
取り組んだ人への配慮をもう少ししてほしかったです。
難しい問題だとは思いますが・・・。
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受講者の理解度や取り組みにばらつきがあるときにどうすればよいかは、今回、明らかになった課題です。
反転授業形式の場合は、予習動画を見てこなかった人をどうするかということも考えなくてはなりません。
それを踏まえて、ライブ講義の運営の仕方についても、工夫が必要だと思います。
このようないろいろな意見が出てくることが、僕にとっては、とてもありがたいです。
とりあえず、ライブ講義の中で出した問題を、2問に増やし、難易度をパワーアップして難しくしておきました。
phys-comの左サイドバーの「最新ニュース」からたどって、問題をチェックしてくださいね。
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受講者同士がお互いに刺激しあう講義
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