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Channel: 究極の物理勉強法~たとえ話と微積分で高校物理が楽しくなる
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物理の授業に失望し、野球とパソコンに熱中した高校時代

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理論物理学者になろうという目標を掲げ、東京の都立の進学校に進学しました。

肘は、手術によって完治したので、高校入学と同時に野球部に入りました。

野球部は、高校3年に引退するまで続けました。



勉強に対してもモチベーションが高かったので、野球だけじゃなく勉強もがんばろうと思っていました。

高校1年生のときの成績は、400人中100番くらい。

理論物理学者なるために必要な数学の成績は悪く、その代わりに成績がよいのは国語。

国語は、実力テストで学年1位も取りました。

高校2年生になるときに、理系か文系かの進路指導があり、個人面談を受けました。

担任の先生からは、

「田原君は、成績から言えば、間違いなく文系です」

「文系に進めば、一橋とか狙える力があると思います。」

と言われました。

「でも、僕は、理論物理学者になりたいんで、理系に行きます。」

と言って、理系を選択しましたが、当時の成績では、とても理論物理学者になりたいと口に出すのもはばかられる感じでした。

高校2年生になり、ようやく、ずっと楽しみにしていた物理の授業が始まりました。


「まず、この3つの等加速度運動の公式を覚えるように!」

から始まった物理の講義は、僕がイメージしていて、楽しみにしていたものとは、まったく違うものでした。


ブルーバックスから思い描いていた「物理」のイメージと、目の前で繰り広げられる「公式暗記+数値の当てはめゲーム」との間に、どうしても接点を見出すことができませんでした。

物理を嫌いになりたくなかったので、

「この授業で行われているものは、本当の物理ではない」

と思うことにしました。

大好きなはずの物理の授業は、1週間の中で最も苦痛な時間でした。

勉強に対するモチベーションが下がり、成績も落ちていきました。

400人中300番前後が定位置になってきました。

理論物理学者になるという夢は、すっかり遠ざかってしまいました。



そんなときに熱中したのがパソコン。

親戚の事務所に余っていたパソコンをもらえることになりました。

NEC9801VM21

というパソコンでした。

当時は、日本のパソコンのシェアをNECが独占していて、

ホビーユーザー向けには8ビットのPC8001シリーズ
ビジネスユーザー向けには16ビットのPC9001シリーズ

が販売されていました。

友達でパソコンを持っている人は、PC8001シリーズがほとんどだったので、それよりも性能がよいPC9801シリーズを、使えるようになってうれしかったです。

レンタルソフト屋でゲームを借りてきたり、雑誌に載っているBasicのプログラムを打ち込んで動かしてみたり、

いろいろやってみました。

でも、なんだかんだ言っても、ロールプレイングゲームに費やした時間が一番長かったです。

ぜんぜん有名じゃないゲームなのですが、「ティルナノーグ」というゲームにはまりました。

これは、シナリオ自動生成機能というものがついていて、解き終わっても、また、シナリオが自動生成されて、何回でも挑戦できるRPGでした。

一時期は、ゲームのやりすぎで目が充血して頭痛がしていました。


>> 京都大学受験という無謀な挑戦


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