京都大学の合格判定がいつもE判定であったのにも関わらず、
「京大を受けるんだから、私大は早慶と理科大」
と考えてしまい、自分の偏差値を考慮しないで志望大学を決めていました。
漠然と「東京理科大には合格するだろう」と思っていました。
それで、東京理科大の理学部物理学科を受験しました。
受験科目は、数学、英語、物理、化学
それぞれの科目については、
数学 : 改善してきたとはいえ、波が激しい。
英語 : ふつう。
物理 : 唯一の得点源
化学 : やや得意
という状況だったので、数学と英語で失敗せずに、物理と化学でよい点を
とって合格ラインを超えるというのが、僕の合格パターンだったと
思います。
満を持して挑んだ物理の試験
そこで出題されたのは相互誘導の問題
問題を読んでいるうちに、疑念が頭の中をよぎりました。
磁束密度と磁場との関係についてです。
あれ???
B=μH
だっけかな???
それとも、
H=μB
だっけかな???
しばらく電磁気の復習をしていなかったので、そこがぽっかりと
抜けてしまっていたのです。
問題用紙の余白に、できるだけきれいな字で両者を書き、
どちらが心に強く呼びかけてくるのかやってみました。
どちらも同じくらいの強さで、
「おいらが正しいよ!」
「いやいやおいらのほうが正しいよ!」
と語りかけてきます。
小さな声で
「エイチ イコール ミュー ビー」
「ビー イコール ミュー エイチ」
と唱えてみても、どっちも口に出したような気がして、
決められません。
ここを間違えると、大問がすべて間違ってしまうので、
これが合否を大きく左右してしまう気がします。
考えた末、
H=μB
を選択。
試験終了後、参考書で確認したときのショックは大きかったです。
正しいのは、
B=μH
ですよね。
このショックを次の数学の時間も引きずってしまい、問題を考えている
最中にも、
「なんで、B=μHにしなかったんだろう・・・」
「いやいや、こんなことを今考えてもしょうがない・・」
「あぁぁぁぁ!!!!」
みたいな言葉が頭の中を渦巻いていました。
理科大の合格発表がありました。
不合格
でした。
残っているのは慶応大、早稲田大、京都大の3つだけです。
ここから先は、理科大よりも偏差値が高い大学ばかりです。
理科大に落ちた自分が、早慶、京大に受かるはずがない・・・。
ネガティブな気持ちでいっぱいになりました。
プレッシャーで勉強が手につかなくなりました。
2浪
という言葉が、頭の中にリアリティを持って浮かびました。
>> 補欠合格だった慶応大学
<< 「田原真人について」を最初から読む
↧
まさかの不合格!2浪の危機
↧