フィズヨビの田原です。
僕が授業で繰り返し口癖のように言っている言葉。
それが、
「計算するな!規則を見抜け!」
です。
なぜ、これが重要なのでしょうか?
物理は、広大な宇宙を理解するために生まれました。
宇宙の広大さに比べると
人間なんてちっぽけな存在ですよね。
小さな体
短い一生
宇宙の歴史の中で、
一瞬生まれて消えていく泡のようなもの。
その人間が、宇宙とは何かということを
頭の中に入れるなんて、ほぼ不可能なことです。
まずは、この前提にしっかり立ちましょうね。
その不可能を可能にするために見つかった方法が、
「法則化」なのです。
無限に続くデータ系列から規則性を見抜けば、
それを1つの式にまとめることができます。
規則を見抜くということは、
データを圧縮するということです。
そうやって広大な宇宙を圧縮して、
法則としてまとめていって、
頭の中に入れる。
これが、物理がやっていることです。
宇宙全体を1つの方程式にまとめる。
なんという圧縮率!
これが、物理の魅力なのです。
そして、様々な現象を、
その原理となる方程式を展開していって説明する。
その離れ業こそが、物理の醍醐味なのです。
規則を見抜くということは、
その現象の表面をなぞるのではなく、
その背後にある仕組みに気づくことです。
背後にある仕組みに気づくと、
その現象だけでなく、
他の現象についても理解できるようになります。
その分野全体を俯瞰できるようになります。
その分野全体を俯瞰できたとき、
はじめて見る問題がスラスラ解けるようになります。
規則を見抜くということは、
物理を学ぶ上での基本的な考え方であり、
はじめて見る問題をスラスラ解けるようになるために
必要な考え方なのです。
さて、本日(6/4)の21:30から行うライブ講義では、
「共鳴」をテーマに学びます。
規則性に着目していない人は、
何でもかんでも
(速さ)=(振動数)×(波長)
の式に代入して、ガリガリと計算しようとします。
規則性に着目している人は、
基本振動に着目して、固有振動全体を、
規則性から把握して、問題の構造全体を俯瞰します。
ちゃんと後者の立場を取ることができますか?
30分程度の動画講義を予習動画として期間限定で
配布しますので、予習動画で勉強してください。
このたった30分の動画を見ると、
・弦の振動
・気柱の共鳴
の問題を、どうやったらスラスラと解けるようになるのか
分かります。
動画を見たら、ちゃんと理解して解けるようになっているのか、
ライブ講義に参加して、アウトプットして確かめてくださいね。
今日は、最初の1時間ほどを使って、
みんなで一緒に問題解きますよ。
予習動画をしっかり見て、
ライブ講義で活躍してください。
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計算するな!規則を見抜け!
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