田原です。
こんにちは。
予備校講師になって4年目くらいのときに、
「物理を苦手な浪人生を対象とした演習講義」
という授業を担当しました。
土曜日の午前中、2コマ連続の講義で、金曜日にやった内容の類題を演習するというものでした。
最初は、45分で問題を解かせて、45分で解説!を2セット繰り返せばいいやと単純に考えていました。
テストっぽく、緊張感を持ってやるのがよいのかと思ったのです。
でも、実際にやってみると、手が止まってしまう人がたくさんいて、
「先生~、分からない~」
という切ない目でこちらを見るわけです。
彼らに教えていたのは自分自身なので、彼らが分からないのも自分の責任だと思い、
「分からない人には、ヒントをあげるよ!」
ということにしました。
そして、どこがわからないのかを、個別に聞いて回ることにしたのです。
前日、180分も僕が一方的にしゃべっているので、次の日は、生徒の話を聞こうと思いました。
20名くらいのクラスだったので、個別に聞いて回ることができました。
最初は、緊張感が漂っていましたが、僕が怖いおじさんではないことが伝わって、すごくリラックスした雰囲気でコミュニケーションが取れるようになりました。
そういうことをはじめてから、教室にすごく安心感みたいなものが広がりました。
生徒の中には、物理が理解できなくて落ちこぼれてしまうんじゃないかという恐怖感があったんですね。
それが、分からなければ、演習の授業に田原先生になんとかしてもらえるいう信頼関係が生まれたのです。
授業で知識をインプットして、何が分かって、何が分からないのかを、翌日、問題を解いたり、僕にしゃべったりしてアウトプットする。
さらには、友達同士で教えあったりする。
インプットとアウトプットとをバランスよくやることで、とてもよい感じで、勉強が回るようになりました。
フィズヨビをはじめてから、一方通行になりがちなネット講義に、同じようなサイクルを作りたいと思うようになりました。
講義を受ける→復習する→Q&Aで質問する
というのが、現在、出来上がっているサイクルです。
Q&Aで分からないところを聞くことはできますが、もっとアウトプットしたり、一緒に学んでいる人から刺激を受けたりできたらいいなと思っていました。
というわけで、今年から、ライブ講義をはじめたのです。
講義を受ける→復習する→Q&Aで質問する→ライブ講義でアウトプットする
というのをフィズヨビの基本サイクルにしたいと思います。
ライブ講義は、皆さんが自分が分かったことをもとにアウトプットする場です。
自分の理解したことをどんどんアウトプットしてもらいたいです。
数日中に、単振動の入試問題を課題として与えます。
単振動ゼミで理解した解法を使って、自力で解いてください。
ライブ講義では、みなさんに質問を投げかけて、問題を解いているときに、何を考えているのかを確認しながら、いっしょに解いていきましょう。
みなさんは、どんどんチャットボックスにアウトプットしてください。
そして、どんどん間違って、どんどん頭に刺激を与えてください。
知識をインプットするだけでなく、それを使って考えてアウトプットして、そして、強い体験をする・・・
それが、物理講義の最終形態なんじゃないかなと、最近、思っています。
8月11日(日)22:00は、絶対に予定を空けておいてくださいね。
すでに174名が受講!単振動ゼミ
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物理講義の最終形態
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